放送時間 日曜20:00 - 20:56(56分)
放送期間 1971年2月21日 - 1972年2月13日(43回)
制作局 日本テレビ
松竹
プロデューサー:白石吉之助(松竹)、岡田晋吉(日本テレビ)、銀谷精一(日本テレビ)
制作担当:佐相惣一郎(松竹)、長富忠裕(日本テレビ)
制作主任:徳重里司
脚本:山根優一郎、菅野昭彦、上條逸雄、鎌田敏夫、元持栄美、石森史郎、永原秀一、山田正弘、須崎勝彌
音楽:鈴木邦彦
監督:広瀬襄、中新井和夫、岩城其美夫、水川淳三、永塩良輔
制作:松竹
主人公小林弘二は、兄が教師をつとめる青葉高校に転校して来る。同校は名門女子高としての歴史が長く、共学になって数年しか経過していないため、男子生徒の人数も少なく、女子生徒が主導権を握っているような状態であった。弘二が入ったクラスには、女子生徒のリーダー的存在...
沖三吉は、北海道で生れ父のひく汚ない馬車の中で育った。沖三吉の夢は、一千万円もするという毛並のよい馬をもつことだった。三吉は、人生の目的をとにかく一千万円を造ることに置いた。大滝組の幹部岩佐の誘いで、親分宗三郎の病気中、大滝組に入ったのも、あわよくば、大滝組を手中に納めることができるからだった。三吉のやり方は、やくざの仁義や斬り合いではなく、頭脳的に物事を処理してゆくことだ。三吉が最初にぶつかったのは、五味という赤紙聞の社長で、彼は、市長と組で中学校建築の汚職をやっていた。この事実を握った三吉は五味の弱味につけこんで、丁度榊組と大滝組の間で争っていた砂利採掘の権利をわがものにした。だが砂利だけでは一千万円には程遠い。こまかいかせぎもやらなければならない。インチキ賭博、予想屋など。おもしろいのは示談屋だ。高級車をみつけては、高価なものをぶつけて弁償金を...
浜松市の駅前に「互笑亭」という老舗を誇る駅弁屋がある。未亡人の景子が主で、弟の次郎と二人で店をやっている。ところが次郎は商売を姉に任せっきり。近所の九坊や、ハーモニカ娘の千代、女工トモコなどを集めて、コーラスのリーダー格。と思えば競輪に夢中になったりバー「クララ」の女給あけみに入れあげたりしている。景子の亭主が死んで三回忌の法事の日。故人とは幼友達で、「互笑亭」の相談役として彼女を張っている、織物会社の社長柳田金太郎と、ストリップ劇場を経営、タクシー会社など手広く事業をやっている堀本孫作が、景子より相談をうけた。大阪の大資本家倉持大作という男が、景子の店の拡張に金を出資しても良いと言ってきているので会ってほしいと言うのである。さて、大資本家大作の接待の日がやっで来た。二人がひいきにしている土地の芸者染太郎に、孫作の小屋からはストリッパーのペリー春など...
東京汐留駅の倉庫の片隅に、荷主、荷受人共に不明のジュラルミン製のトランクが一つ光っていた。荷札には“ミシン”と記されていたが、漂う腐敗臭がそうでないことを証明していた。国鉄公安官立合いのもとトランクを開けた結果、中には半裸体の女の死体が詰められており、死体の眼からはコンタクトレンズが摘出され、解剖の結果、絞殺による窒息死暴行の形跡なし、年令30才前後、肋膜を患ったことあり、死後7日ということが判明した。トランクの発送先が大阪天王寺駅であった事実から「トランク詰殺人事件捜査本部」を東京と大阪に設置、この二ヵ所の緻密な連絡によって姿なき犯人に肉迫する計画が練られた。トランクを受けた箱番の証言では、年令25~6歳の色白の男が野球帽の少年を伴いリヤカーで運んで来たという。長田部長刑事と水木刑事は貸しリヤカー屋を洗った。一方、市川部長刑事と林刑事は、被害者が...
車のハンドルを握ったまま明和銀行新橋支店の入口を凝視する一人の男--彼の名は矢崎哲男。一年前、失業した彼は無性に金が欲しく神戸の交番を襲い警官から拳銃を奪って浜松OS劇場、名古屋新和銀行を襲撃、大金強奪に成功した。その金で彼は女医三千代と豪奢なアパート生活を楽しんでいた。それから一年、金を使い果した彼は明和銀行新橋支店襲撃を計画した。そして今日、まずタクシー運転手を射殺して車を奪い銀行に乗りつけたところである。しかし銀行前の派出所には三人の警官が詰めていた。矢崎は犯行を中止した。江藤隆は、この派出所に勤務する若い巡査、東北の貧農の次男坊である彼は、出世を夢みて勉強していた。一方、矢崎の狙う銀行の出納窓口には安野亮一という真面目一方の青年が勤務していた。彼は一カ月前、一人の弟を神風タクシーのために失い、それ以来沈みがちな母さとを安心させるため恋人の君子...
日本最南端の島赤尾根古島は、台風の被害に遭いながらも**の対応の悪さに憤りを感じて日本から独立を宣言。村長から大統領になった大瀬利は理想の国作りに向けて奔走するが、日本国**はたかをくくって相手にしない。そんな中、独立を承認する国が増えていき北朝鮮が承認するとの噂も流れ、**は島を包囲。窮地に立たされた大瀬利はアメリカに救いを求め世紀の大バクチを打つのだった……。日本から独立宣言をした島民の奮闘ぶりをコミカルに描く。緒形拳が「国会へ行こう!」に続き、ここでも政治改革に乗り出す村長を熱演している。
小川英二は8年の刑期を勤めて出所後、八田興業を壊滅させる。舎弟の常吉は組長湯沢を射殺して服役中であった。身寄りも仲間もいない英二は、西にいることしか分かっていない10年前に姿を消した妹のあずさを捜すため、単身九州を訪れ熊本にたどり着く。
かつて世話になった松のところに身を寄せ、熊本の組織である村川組に世話になるが、松はそのことに反対する。熊本で日本語を喋ることもできない若く美しい中国人女性梅花(メイホウ)と出会う。英二の部屋から帰ろうとしない梅花を追い払おうとするが、やがて魅かれ合う。
しかし、梅花は日本に密入国した身であること、村川組に騙され、売春婦をさせられていることを知り、梅花を村川組から救い出そうと決意する。あずさが鹿児島にいることを知った英二。既に結婚していたあずさを訪ねて鹿児島に出向くが、あずさもかつて同じように村川組から酷い仕打ちを...